
加熱・赤熱した物体から放射される0.8マイクロメートルから1ミリメートルまでの電磁波が赤外線です。3マイクロメートルより長い波長の遠赤外線は、高効率の加熱方式として評価が高く、塗装乾燥や粉末乾燥、食品の熱加工など幅広く活用されています。

電気の不導体である物質に電流を流すと、分極現象が生じます。こうした物質を誘電体と呼びます。この誘電体を交番電界中に置くと、誘電体が激しく運動し、内部発熱します。
この交番電界に300メガヘルツから数ギガヘルツのマイクロ波を使用するもので、波長が短く空間を自由に飛び回る特性があり、これを利用したものが、電子レンジであることはよく知られています。

マイクロ波加熱とは異なり、交番電界に数メガヘルツから100メガヘルツの高周波を用いるもので、誘電体内部の分子の摩擦熱を利用するため、短時間加熱および局部加熱、均一加熱、選択加熱が可能な点が特徴となっています。
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